筋トレと聞くと、「姿勢がよくなる」「体が引き締まる」といった見た目の変化を思い浮かべる方が多いと思います。でも実はそれだけではありません。
筋トレには、“骨そのものを強くする”という意外な効果もあるんです。
骨密度という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
これは、骨の中身の「ぎゅっと詰まってる度合い」のこと。スカスカになると、転んだだけで骨折したり、ちょっとした衝撃でヒビが入ってしまうこともあります。
特に年齢を重ねていくと、自然とこの骨密度は落ちていきます。
骨は「動かすほど強くなる」
骨は筋肉と同じで、刺激を与えれば与えるほど「強くなろう」と働きます。
何もしないとどんどん弱くなっていく一方ですが、運動で適度に負荷をかけてあげることで、骨が刺激を受けて再構築されていきます。
筋トレは、関節や骨にしっかり刺激が入る動きが多いため、この「骨への刺激」にもとても効果的。
とくにスクワットなどの体重を使ったトレーニングは、下半身の骨にしっかり刺激が入り、骨密度を高めるのにぴったりです。
女性にとっては特に大切な“骨トレ習慣”
実は女性は、年齢とともに骨が弱くなりやすい体質です。
女性ホルモンの影響で、40代を過ぎると急激に骨密度が落ちる人も多く、「気づいたら骨粗しょう症だった」というケースも少なくありません。
だからこそ、若いうちから筋トレを習慣にしておくことで、将来の骨折予防や、寝たきりリスクを減らすことにもつながります。
姿勢・筋力・骨密度はセットで整う
筋トレをすると、姿勢がよくなり、筋力がつき、骨密度も高まる。
この3つはそれぞれ別のように見えて、実はつながっています。
姿勢が悪いままだと、骨に偏った負担がかかりやすくなり、どこかしらに痛みが出てしまうことも。
筋肉で支えられる体を作っておくことで、骨も健康な状態を保ちやすくなります。
「見た目のための筋トレ」もいいですが、
「将来の自分のための筋トレ」も、同じくらい大切です。
骨は目に見えませんが、体を支えてくれている土台です。
今のうちから少しずつ動いて、ずっと元気に動ける体を育てていきましょう。