パーソナルジムを開業するために必要な資格とは?
パーソナルジムを開業するために必要な資格とは?開業届って?わかりやすく解説
パーソナルジムを開業する時に「資格って必要なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
結論から言うと、パーソナルジムを開業するのに、資格は必要ありません。資格がなくてもパーソナルジムの経営はできますし、トレーニングを教えることもできます。開業届に関しても出さずに開業することも実際は可能です。
開業するにあたり「信用」「スキル」としておすすめする資格がいくつかあります。資格を取得しておくことで他店との差別化・集客にも大きく関わってくるからです。これから開業を考えている方はもちろん。すでに開業しているけれど、これからどんな資格を取得しようかと悩んでいる方向けにもおすすめの資格3つのジャンルをご紹介。
パーソナルジムを開業するのに資格は必要?
パーソナルジムを開業するために必ず必要になる資格はありません。パーソナルジムに限らず、開業する場合には「開業後1ヶ月以内に税務署へ開業届を提出する必要があります」。開業届を提出しなくても、確定申告をすれば事業を行っているとみなされます。確定申告や、事業所得を申告しなければペナルティがあるのでお気を付けください。
開業届を提出していないことのデメリット
また、開業届を提出していないことでデメリットがいくつか存在します。
- 青色申告ができない
青色申告するためには開業届は必須 - 屋号での銀行口座を開設できない
個人名での口座しか作れない - クレジットカードを作れない
個人事業主で申し込む際に開業届の控えを求められる場合あり - 小規模企業共済に入れない
個人事業主が退職金代わりになる共済金を積み立てられる制度です - 補助金・助成金の申請ができない
開業資金や様々な制度には開業届がなければいけません
開業届は必須ではありませんが、持っていないことでデメリットが大きくなります。開業するのであれば必ず取得しておきたい資格でしょう。
パーソナルジム開業におすすめ資格3選
国内外含め、パーソナルジムやインストラクターとして開業するには様々な資格が存在します。ただ、沢山の資格を取得したらいいというわけではありません。多様化するパーソナルジム業界において、これから開業しようという方は他の店舗との差別化を図るために資格を選別していく必要があります。
3つのジャンルに分けて取得することをおすすめします。
1、パーソナルジムのインストラクターとしての資格
- NESTA-PET
- NSCA認定パーソナルトレーナー
- 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
- 健康運動実施指導者
身体に関する専門知識や実践的技術、ビジネススキル等の総合的な知識や技術を習得するのに適しています。取得期間やカリュキュラムは異なりますので、それぞれのHPにて自分に合った団体を受講するのがいいでしょう。開業するにあたり取得しておきたい資格です。
2、生活環境や食事などのトータルサポートとしての資格
- アスリートフードマイスター
- スポーツフードアドバイザー
栄養管理士などの国家資格があれば栄養のエキスパートとしての認識があります。専門学校や資金・取得までに時間がかかるのでハードルは高め。これから開業したいのに、何年も費やせない。そんな方は民間資格でもスポーツに特化したものを取得するのがおすすめです。取得期間も数週間で取得できる場合もあります。
3、運動だけではない、身体のケアや改善を目的としての資格
- 柔道整復師
- 針・鍼灸師
国家資格であるこの2つは取得していることで信用にもつながります。ただ、学費や期間がかかるため、民間の資格を取得するトレーナーも増えています。スポーツ整体や、ボディセラピストなど様々な民間資格がありますので、ご自身の客層に合った資格取得をおすすめします。
また、パーソナルジムを開業する際には、「どの層をターゲットにするか」で取得する資格が大きく異なってきます。
近所に住むおじいちゃんおばあちゃん向けの、健康のためのパーソナルジムを提供したいのか。若い女性のダイエット向けに、綺麗になるパーソナルジムを提供したいのか。スポーツ選手やボディメイクのための本格派のためのパーソナルジムを提供したいのか。
それぞれのターゲットによって取得したほうがいいであろう資格も変わってくるはずです。やみくもに、パーソナルジムを開業するから、資格をとっておこう!ではいけません。
パーソナルジムを開業するために必要となる資格はありません!
ただ、確定申告の際の控除や、助成金の申請のために「開業届」は出しておいたほうがいいでしょう。
パーソナルジムとして
- インストラクターとしての資格
- 生活環境や食事などのトータルサポートとしての資格
- 運動だけではない、身体のケアや改善を目的としての資格
などがあれば、信用もありますし、他のパーソナルジムとの差別化が図りやすくなります。開業に向けてやみくもに資格を取得するのではなく、「ターゲットにする層」を意識する必要があります。
パーソナルジムを開業した後からでも資格取得は可能ですので、自分の店舗に合った資格取得をめざしましょう。